レッスンを通して思うこと(キッズボーカル編)
小学4年生までは、ピアノと歌の総合講座もお引き受けしていて、
ご希望されればピアノのレッスンのほんの少しの時間を歌に!
ということも提案させていただいています。
それは、歌は音楽の原点であり、みんなに歌をもっと歌って欲しいとの願いからと、
歌声を聴くことでその子の性格や考え方もわかることが多いことから、
子供達を理解したいとの思いから始めました。
また、ソルフェージュ能力というのも、歌うことから磨いていくことが重要です。
立ち姿、顔の表情、呼吸の仕方・・・ほんの1~2分の歌で、たくさん話をした後のように分かってくることが多いのです。
高学年に近くなるとおすすめしてもなかなか歌ってくれない子も多いのですが、歌う習慣のついている子は自分から
「今日はこの歌を歌いたい!」と言ってくるようになります。
そんな積極的な子たちは、ピアノ演奏においても表現力が素晴らしく、コンクールや発表会も怖がることなく自分を発揮していきます。
これは環境を作っているご家族の理解があることと、ご本人達が人前で表現することの喜びがわかってきたことで、どんどん良い方向に進んでいるのだと思います。
反対に、返事をしない。会話が苦手。表情が乏しい。
・・・などのお子さんはやはり歌えない、表情の乏しい演奏という状態になりやすいです。
歌というのは、自分自身をさらけ出すこと。
自分と向き合うことで、まず自分の弱さを見ることになり嫌な思いや恥ずかしいこともあるでしょう。
でも今の自分を変えたかったらどんどん歌って、自分を変化させて欲しいです。
歌手になるとか、ならないとか関係なく、自分しか持っていない最高の楽器を磨いて欲しいと思っています。
一人で歌うことは素晴らしいことです。
多くの子供さんが一人でも声高らかに歌ってくれることを願っています!