伸びる子の家庭環境
ピアノを習うという環境があるだけで、かなり恵まれたご家庭だと思います。
その中で、子供の性格や努力によるもので格差は出てきてしまいますが、まずはピアノの演奏を聴いてください。
そして、ピアノにあこがれを持っていることが大切です。
ピアノではクラシック音楽を学びに来ているのに、家で聴くものは歌謡曲やアニメソングばかりでは耳が育っていきません。
上手い方の演奏を観たことがない子は、演奏のし方もわからないようです。
こんな風に弾きたい!こんな曲を演奏できたら!
小さな目標をクリアしてこそ大きな夢につながるものと思います。
夢を持たせるためにも、家庭の中でも質の良い音楽をお与えください。
演奏のうまい子は、自分の音を良く聴いています。
そして人の演奏も聴いています。
その子は人の話もよく聴いています。
人の話を聴ける子はコミュニケーションがとりやすくなります。
こんな風に、すべてが繋がっていくのです。
ピアノを習うことは、ただ演奏のみを重要視するのではなく、実はコミュニケーション能力を高めるためにも大変役立つことです。
コミュニケーション能力を高めるために、少し家庭内での会話に注意してください。
たとえば、
「本!」
と言うのと、
「本を忘れないでもっていこうね」
では、受け取る側が受ける印象が全く違ってきます。
レッスンの中でも、質問をたくさんするのですが、
「ここはどんな気持ちで弾きたい?」
と聞くと
「弱く」
と、記号をそのまま読んでいる子と
「やさしく、内緒話みたいにお話しているところ」
などと言ってくれる子は、目指す音楽がきちんと頭の中にイメージされているので、後はイメージ通りに練習するのみ。
こんな風に、会話ができることが演奏能力に繋がってきます!!!